カブスカウト隊デンリーダーのはなちゃんです。
先日、活動報告でもあげましたが、パインウッドカーの関東大会に参加してきました。
参加スカウトは、くまスカウト(小学5年生)1名、うさぎスカウト(小学3年生)3名。
隊長はその他の役割があり、また米軍施設内での開催のため、引率指導者数にも制限があり、港14団の集合場所である品川駅から、横須賀の汐入駅近くの東京連盟の集合場所までは、デンリーダーである私一人で4名を引率することに(;^_^A
うちのうさぎスカウトは、まあやんちゃで、閉じ込められるとエネルギーが暴走するタイプ。しかも、スカウトは体を健やかにし、他者のためになる行動をすることが基本ですから、よっぽどガラガラでない限り、電車内は全員立って過ごすのです。
尊敬するくまスカウトがいるとしても、甘えん坊のうさぎスカウトが1時間弱の電車旅を無事に過ごせるか、「座りたい~」とぐずるスカウトが出るのではないか、とハラハラしていました。
電車に乗るとまず、「座っちゃダメなんだよね!?」ということを遠回しにアピールするうさぎスカウト達。「だめ~」と、入口付近になるべく迷惑にならないよう、固まって乗車しました。
普段電車の中で過ごすときは、Nintendo SwitchやPlayStationなどのゲームで遊んでいるのでしょう。すぐに、窓の外の景色や人間観察などに飽きて、「あと何分?」「あと何駅?」と聞いてきます。イヤイヤ、今出発したばかりだから!
そこで、先週の山手線すごろくの時に2組がやった「部首クイズ」を提案。
部首の漢字を順番に言って、言えなくなった人が負け(パス1回まで)というゲームです。
お題がさんずいなら、「海」「浜」「漁」「河」「湖」などを順番に言っていきます。
今回のテーマは「木へん」。
簡単な漢字はすぐに出尽くして、でも負けず嫌いなスカウトは、パスをしたくなくて必死!
電車内の中づり広告、ドアに貼ってある広告シール、駅に着いた時の風景、窓の外に見える看板などに、ヒントというか、木へんの文字があることもあって、血眼になってスカウト達が探します。
連想ゲームの要素もありました。
木へんだから、木の名前を言えば当たるんじゃないか!?と、ヒノキ、スギ、カエデ、などの木の名前を行ってくるスカウト達。いやいや、イメージだけではだめだよ~と、「漢字書けるの?」というと、空中に謎の字を書いてごまかそうとします。
そんなときは、さすが組長!が、年長者だけあって、漢字の知識が深く、うさぎの尊敬の眼差しを受けていました。
だんだん文字が出なくなってくると、部首クイズから逃げようとして、別のゲームを提案するスカウトが出現します。
頑張っている子がいるのに、別のゲームでごまかすなんてけしからん!と注意しようと思ったら、どうも様子が違う。
「糸へんにしようよ!」「のぎへんでもいいんじゃない?」「『マッチ棒』やろーぜ」「『指すま(いっせーの)』やる人~!」など、思い思いに提案するスカウト達。
どうやらみんなネタが尽きていたようで、楽しい次のゲームをしたくて仕方ないようです。
ゲームを継続しなければならない、ゲームを最後までやらなければならない、というのは、大人の価値観なのかもしれません。
「部首クイズ」をしたことで、「ゲームで楽しむ」の引き出しからアイディアが湧き出して、「みんなであそぼーぜ!電車の中でできることで」のモードに入ったようです。
デンリーダーとしては、相手の意見を無視して押し付けることがあれば引き戻しますが、皆が納得して次の遊びに流れていくのであれば、言うことはありません。
1時間弱の電車の旅。気が付くと電車は汐入駅へ。
スカウトは元気いっぱい、集合場所へ向かいました。
ちょっとした工夫、ちょっとした触媒さえあれば、スカウトはスカウトの中でたくさんの面白さを勝手に見つけ、勝手に楽しんでくれる、ということを実感した1日でした。
ちなみに、我が隊の隊長は国際委員なので、スカウト達よりも早く集合する予定でしたが、逆方向の電車に乗るという失態を犯し、スカウトよりも遅く集合場所に着くという事件を起こしました。
隊長~~!!
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